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吉田兼好の「芸」論

これから芸事を身につけようとする人は、
とかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」と言うものだけど、
そういうことを言っている人が最終的にモノになった例はひとつもない。
まだ未熟でヘタクソな頃から、ベテランで上手い人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。
道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。そのまま練習し続けていれば、そういう態度をバカにしていた人たちを遙かに超えて、達人になっていく。人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。
いまは「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。 それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、多くの人がその教えを授かることが出来るようになった。どんな世界でも、同じである。

修行中の身としては本当に励みになるというか、この言葉によって救われた。
どれほど屈辱を味わったとしても、そんなものは関係ないと心から思えるようになった。
感謝感謝である。

それでいいのだ。
どれだけ「アイツはできない」「アイツはダメだ」と言われようと、
気にせずひたむきにやれば良い。
ああなんて、素晴らしい考え方なのだろう。

吉田兼好「人に見られたら恥だ / こんな事を言う人が芸を身につけた例しは何一つとしてない。」:DDN JAPAN