べてるの家という最先端コミュニティー
なんというか、世界にこんな場所があるのかっていう驚きと嬉しさで胸がいっぱいだ。
自分が似た病をもっているからというのもあるのだが、
普通こういった精神障害の方のドキュメンタリーなどを見ると
感じることは、大体悲壮感や同情といった類のものである。
しかしべてるの家のドキュメンタリーを見ていると、不思議なことにそういった感覚にならない。
自分のような精神に病をかかえた人間が問題に力強く立ち向かっているのを見ることができ、
自分も戦えるという勇気や、何か心の奥底で温かいものが揺れるような感覚をもらえる。
べてるの家の人々のすごいところはたくさんあるのだが、 僕が最も感じたのは、この方々は無理がないということだ。
普通こういったドキュメンタリーで取り上げられるような人は重い病気を患いながらも覇王食いしばってそれに立ち向かっているひとである。 無理をしてでも病に立ち向かって、みんなと同じになろうとしている姿がよしとされている。
べてるの家はなんというかそういう次元を超えている。 うまく言えないが、もっと本質を捉えヤマイや彼らが抱える問題と真っ正面から向き合っている感じがする。